なんやでの(または、なんや関連の方がおこなった、
              或いは、なんやは関係なくても、心に残った
                            
ライブ等のレヴュー   
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10月4日(土)  ボイラーズ+さがゆき

めっちゃスゴイ!めっちゃ楽しい!
これに尽きる。

なんやに到着した時は、すでにライヴが始まっていた。慌てて会場の二階に駆け上がる。
さがゆきさんの声にいきなりフッ飛ばされる。歌詞も何もないvoice。自身から沸き上がってくるものをスパン!と放ち、真っ直ぐでありながらカラフル。
以前観たのは『中村八大をうたう』ライヴ。「歌手さがゆき」体験しかない私には初めて観る姿。歌は発信受信双方が感情や頭を通過して成り立つ。が、voice。その辺スッ飛ばしてダイレクトに一撃!!!!!
ごちゃごちゃ書いてるけど、声が私の中に飛び込んできた瞬間
『好き!これめっちゃ好き!カッコいい!』
って、もう単純にそれだけ。
ボイラーズ。その名の如し熱っつい二人。狂暴。縦横無尽。いつもワクワクする。じっと観ていられなくて、毎回気が付けばぎゃあぎゃあ跳ね回ってる。
さがゆきさん、声と共に鳴り物各種を使う。高岡さんもチューバ以外に色々。そこにあるアイテムをおのおのが自在に駆使、時には壁までもパーカッションに。
今回のこの三者、共演でもセッションでもなく、ひとつのバンド。お互いの出す音、声、いや「気」に呼応し絡み合いぶつかり合い、笑い合うみたいであり、格闘技にも通じるガチンコさで場内を満たす。燃える。音は掛算になるんだよね、空気の密度が音に満たされて膨らんでゆく。パンパンになったところでばちっ!と一部終了。高岡さんの「ハイッ!ありがとうございました!」の声、紅潮した表情。観客からは雄叫び。皆エキサイトしてる。

暫しの休憩。クールダウンタイムなのに興奮鎮まらず()、ワクワクがどんどんわいてくる。心に高濃度の栄養を注入され闇雲に元気になってしまっているのだ。

二部。冒頭三人が互いの楽器にちょっかいを出し合い、いきなり魅了される。ワタンベのシンバルにぱぁんと手を出すさがさんのいたずらっぽい表情、二人してわしゃわしゃとドラムを操るボイラーズは、スピード感ある関西漫才のコンビみたい。で、二人だけのオリジナルのゲーム見つけて興じてるみたい、子供が純粋に遊びに夢中になってるよな、真剣で無邪気に弾けた音をどんどこ繰り出す。三人が互いに乱入し合い、楽しくてしょうがなくて、その楽しさが次々と新しい音を生んで、客席の空気を巻き込んで、楽しい!楽しい!楽しい!に身体は反応し、ぎゃあぎゃあと叫ぶ観客。
ふと振り返ると一部よりお客さん増えている。一階で呑んでた人達が、下に響いてきた音にたまらず上がってきていた。
そりゃそうだよね。こんなパワフルに弾ける音聴こえてきたら参加しちゃうよね。
空気に色はないけれど、打ち上げ花火がバンバン咲くみたいに、迫力と沢山の色が見えるみたいな音楽。ドカーン!と五感に入ってくる。盛り上がらずにいられない。そんな自分が一番ドカーンだったかもだけど。
立ち上がりシャウトするさがさん、吠える客席、どかんどかん熱を放出する三人。皆が出したエネルギーを燃料にどんどこ音楽が生まれてくる。たまんない!!!!!

クライマックス。演奏が終わった瞬間、三人が手を取り天に突き上げ、さがゆきさんが
「こいつら世界一のアホやーーー!!!!!!
と叫んだ。最高の誉め言葉!アホ万歳!

このツアーこれから関西を巡る。あああ!一緒について回りたい!
とにかく、猛烈に興奮した一夜でした。生きるのは楽しい!    (如月)